今回、読んだ本はビオリカ・マリアンさんの『言語の力』と言う本である。
本書は、2言語以上を習得したことによる研究を世界各国で行われている。
それら一部を紹介したいと思う。
目次
生涯を通して見ると2つ以上の言語を習得することは、脳の実行機能の向上につながり、大切なものに集中し、そうでないものを無視するのがより簡単になる。
20頁
母国以外の言葉を使うと、より理論的で、より社会全体のためになるような意思決定を行う可能性が高くなる。
20頁
また、本書の解説で気になった言葉を個人的に抜粋しました。
本書で言いたいのは、AIの発達により外国語を学ばなくてもよいと思いがちだがそれを強く否定する。外国語を学習する一番の利点は脳の構造を変化させること。
マルチリンガル(複数言語を日常的に使っている人たちを指す)は、モノリンガルに比べ、偏見にも陥りにくい。もともと人間は、偏見を作りやすい生き物である。
複数の言語を習得することができ思考すれば、ある言語(例えば、日本語)のフィルターに支配されることがなくなる。偏見から逃れ、人・世界とも付き合えるようになると言う。
また、認知症の発症まで遅らせることができる。
グローバルで多様な価値観で構成されている現代において生きるためには、外国語を自分から学んでいくことで3つの能力が強化される。
- 自分の枠から離れて、他者・多文化の視点から自分や世界を捉え直すことができる。
- 柔軟に注意と視野を切り替えて、感情に支配されずに合理的かつ論理的に判断できる。
- 相手の立場や文化を理解したうえで、より相手の気持ちに訴えかけるようなコミュニケーションが取れるようになる。
人々が、簡単に国境を超えていき母国以外の言語で話し合う状況はますます加速する。
本書は、言語をどう使い、生きていくべきかを考えるうえで良い材料を提供してくれる。
353〜365頁
感想
これら引用を読んだことで外国語に対する見方が変わり学んでみようと思った。
特に、ChatGDPのような翻訳を使う際にただ翻訳したのを投稿する方が楽だと思う。けど、外国語を少しでも多く知っていた方ChatGDPを修正することで温かみを文章から得ることができると思った。
一通り興味のある資格を取り終えたら、英検やスペイン語検定にも手をつけてみようと思えるぐらいこの本の考え方がいいなと思った。
まとめ
本書では、英語などの外国語を学ぶことで脳が活性化し自分の偏見から逃げることができる。また、ChatGDPのような翻訳を使う際に外国語をある程度知っているとその人たちに対して気を使うことが出来る。
みなさんも外国語を勉強してみましょう。